本年もよろしくお願い致します

司法書士の深田です。

 

早いもので、もう2月になりましたね。

 

今回は相続関係のブログではなく、正月休みに本屋に行った時に目に留まって購入した「老乱」(ろうらん)についての感想です。

 

 この本は、「介護する側」と「介護される側」の立場によって、相手に対する気持や感情が全く違うのもになっている事を認識させられるストーリーになっています。

 

 介護する側の視点から書かれた書籍は数多く発刊されていると思いますが、介護される側の視点からも合わせて書かれている書籍は余り無いのではないでしょうか。

 

 介護する側は、「何でこんなことも分からないんだ」「何故こんなことが出来ないんだ」等々・・・自分の目線で、介護される側の人間を判断したり理解しようとし、介護される側は、「何でこんなことをする必要があるのか」「何故いろいろなことを止めろ(例えば車の運転)と言うのだ」等々・・・自分は努力しているのに、何も出来ない、判断出来ない人間と思われているのか?

と、それぞれの立場の違いによる心の葛藤を繊細に表現しています。

 

 その心の葛藤の1番の原因は、介護する側は「認知症は治る」との思いの幻想に取りつかれ、介護される側の考えや気持ちを理解しようとしない、理解出来ない状況に追いやられてしまい、結局は介護する側のストレスも蓄積されてしまうと言う事です。

 

 認知症は治らない、とこの小説で作者は示しています。

 

 今後の医療に進歩によっては、「認知症は治る」病気になるかもしれませんが、現在は「認知症は治らない」と考え直して、そこから介護する側の介護される側への対応の変更が必要としています。

 

 私の母も88才で、やはり年齢からくる衰えがあるのは分かってはいますが、なかなか優しい言葉をかけることが出来なく、強い口調で対応してしまうことに反省しきりです。

 多少ではありますが、この本を読んで母に対して優しく接することが増えたかな、と思います。

 

 

 宜しければ、皆様も読んでみてはいかがでしょうか?